ウィルスが細胞膜の特定の部位(ウィルスレセプター)に付着することをいいます.
といっても,別にウィルスを感染させるためにあるわけではありません.細胞にある何らかのタンパク,糖タンパク,糖脂質にくっついてしまうとき,レセプターとなってしまうということです.
さて,実はマウス細胞にはポリオウィルスに対するレセプターがないので,ポリオは感染することができないのだそうです.したがって何の兆候も出ないと考えられます.
このような,細胞,ひいては個体への感染,発症しやすさを トロピズム といい,マウスとポリオの場合レセプターが決め手になっているので,レセプター依存トロピズムといいます.
しかしながら、インフルエンザの場合はこれとは違う機構が原因となっています.教科書を読むと,へーっと感心しますが,景山先生が話されると思うのでここでは書きません. 一緒に話を聞いて感動しましょう.